街に自分を馴染ませる

時間を持て余していた頃
よく、街から街へ、自転車で駆け巡っていた

そのとき、初めて知ったことが
街によって空気が変わるということ

その頃のわたしは
スピリチュアルなこととか
全く知らないときだったので
街や土地がもつ空気などについての
知識はなかったにもかかわらず
感覚的に、街によって雰囲気が違うことを感じていて
その違いを感じたくて
あえて、色彩の濃淡じゃないけれども
徐々に変わっていく街の空気を感じるために
何時間も何時間も自転車をこぎ続けていた

久しぶりに京都に行くことになって
時間があったので
京都駅から下鴨神社まで歩いたのだけれども
今でも、よくいろんな場所を歩いているけれども
京都ほど、歩きやすい街はない
わたし好み

街は観光都市だからなのか
ごみなど落ちていなくてきれいで
碁盤の目になっているから、道に迷う心配もない

神社仏閣、自分好みにお店が
いたるところに点在しているから
寄り道ばっかりして、ちっとも目的地に辿りつけないのが難だけれども
うれしい難というもの

電車やバス、車で移動する方が
楽ちんで時間のロスもなく、いろいろ見てまわれるけれども
わたしはあえて歩くようにしている、初めての土地は、特に

なぜなら、自分の速度で身体を使って移動することで
街と自分が馴染んでいくから

水と油を一気に一緒にして混ぜても
うまく混ざらないけれども
ちょっとずとちょっとずつ混ぜていくと
いい具合に混じっていくようなもの
この例えは微妙だけれども

自分と街が馴染んでいくと
街のことがより深く見えてくる

誰かのことを理解したいとき、知りたいと思う時
何度も会ったり、言葉を重ねたりすることと同じで
それをわたしは土地に対してしている
お気に入り、何となく気になる土地に対して

身体を自分を土地になじませていくこと
自分が住んでいる土地と自分が似てくること
そこに住んでいる人たちと自分が似てくること
地価という問題もあるけれども
似たような経済、価値観の人たちが
土地に集まるのは、エネルギーの観点からみても
本当なのだと、街の雰囲気を感じると納得できる

0コメント

  • 1000 / 1000