喪失となつかしさ
久しぶりに数年住んでいた鎌倉をのんびり散策
いいところだなあ、と思うけれども
身体が馴染んでいかなかった
いつも歩いていた道や
よく買い物をしていたお店
お気に入りのカフェなど
知っている、覚えている
とは思ったけれどもそこどまり
鎌倉の街を歩きながら
週末に読んでいた本に書かれていたことがふっと思いだされた
この本を手にとったのは
この作家さんが好きというのもあるけれども
「喪失」というものが、わたしにとってはある種のキーワードで
「喪失」、「失う」ことをわたしは多分極端に恐れている
だから帯に書かれていた文字に引き寄せられた
この本に
喪失とは、わたしのなかに降り積もる時間が増えていくこと
喪失が、実在の輪郭の片鱗を帯びて輝き始める
というフレーズがあって
わたしの中では「喪失」と「なつかしさ」は近しいもので
なつかしいと感じるものは
もうすでに喪失したもの、もしくは過ぎ去ってしまっていったもの
だからこそ、なつかしく感じるのだとというのと同時に
過去も未来も現在も関係なく
ふっと自分の中にわきあがってくる感覚で
はじめましてなのに、なぜかなつかしさを感じる
もの、土地、そして人というものは存在する
わたしがプライベートで細々と繋がっている人たちは
はじめに何かしらのなつかしさを感じさせてくれた人たちばかり
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