川上弘美さんの本のこと

久しぶりに手をとってみた川上弘美さんの小説を
コンスタントに買っていた頃
実は何がいいのか、どこが面白いのかさっぱりわからず
わからないくせに、なぜか新刊が出ると
文庫本ではなく単行本で買っていた。
なんでなのかはわからないけれども。

大量に本を処分をした際も
川上弘美さんの本は数冊残っていて
久しぶりに手にとってみて読んでみたら
読む手が止まらなくなった。

川上弘美さんご自身のことや
書かれているものについて
色っぽいという表現をされる人が多くて
昔のわたしにはその色っぽさが全くわからず
どこが色っぽいのだ??!
となっていたけれども
今読むと、色っぽいことといったら。

川上弘美さんの作品は
空想、絵空事小説家、みたいな立ち位置だったので
恋愛ものばかりでかなり面喰いつつ
なかなか感慨深いものがありつつ
みんなかなり自由に恋愛しているのだなあ、となり
自分はずいぶん生真面目なのだなあ、となり
読み続けていると
もっと力抜いて、誰かのことを
好きになったり、近寄ってみたり
してみてもいいのかもしれない
恋愛とか結婚とかって
そう難しいものではないのかも
と思えるくらいにまで。

ここがすぐに結婚できる人とそうでない人
すぐに恋愛できる人とそうでない人の差、なんだろうなあ
力み過ぎ、というところ。

これは恋愛とか結婚とかに関わらず。

それにしても、まだしばらく
川上弘美さんの本にはまりそうな日々。


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