人フィルター ブラックボックス

この世界にいるひとたちひとりひとりを通過して
吐き出されていく事象の瞬間のことを
わたしはブラックボックスって勝手に呼んでいる

たとえば、何かの映画を誰かと一緒にみたとしても
感動するところや心震えるところ
わき上がってくる感情は十人十色
これが入ってくる瞬間のところ

次に、映画を観たことがどう昇華されていくのか
これが吐き出されていく瞬間のところ

昇華という言葉を使うとイメージしにくいかもなので
簡単に思いついた例を挙げると
映画についておしゃべりするのだってひとつだし
感想を写真や文章におこしたり
自身で映画を撮ることももちろんそのひとつ
それだけでなく、その映画でみた料理を
その日の夕食で再現したりとか
行動仕草をちょっと真似る
ファッションを変えるとかだってその中に入る

何かを吸収して
どんな風に吐き出すかがその人らしさで
その人らしさが育成されているところを
ブラックボックスって呼んでいる

だって、何がどういう風になるかが
全くもって予想がつかないんだもん

予想がつくような事柄は
AIにとって変わられていいもの

人間とAIの違いって何なのかと
暇があると考えているのだけれども
結果が予想できないところ
不確定要素があるところこそが
人が人たる所以的なところなのかなっと
現時点では感じている
だから、その不確定要素、予想のつかないものを作っている
ひとりひとり誰もが持っているブラックボックス
これは生まれたときは
誰もがひとつは持ってきていると思っていて
ただ、育てることしないと
どんどん小さくなっていって
しまいには消えてしまうと思うから
大切に大切に育んでほしいし
わたしも育んでいきたい

自分のブラックボックスは
自分でしか育めないから

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