手仕事からだ仕事自分軸

梅がたくさん落ちてるよ
と教えてもらったけれども
行くのめんどくさいなあ
梅干し、もう漬けたし…
と、なっていたけれども
朝、目が覚めたら
「行こうかな」っていう気になって
小雨が降ったり止んだりの中
梅拾いに行って、びっくり

家から車で5分くらいの距離なのに
木々があるだけで
こんなにも音が変わるなんて

音だけじゃなくて
音の聞こえ方、響き方、光の見え方、映り方
まるで別世界
車を停めて、梅の木の下に足を踏み入れて瞬間
涙出そうになった

静けさが違う
そこに足を踏み入れた瞬間
ここ最近どろっとしていたものが
瞬時にはねていく感じ

ざわざわしていた心が
しゅんと静まり、整えられていく中
もくもくと無心に
というか、感激感動しながら梅を拾う

鼓膜を震わせるのは
鳥のさえずりであったり
雨で木の葉が揺れる音
梅がおちていく様
幾重にも重なりあう虫の音

雨でぬかるんだ土が
サンダルからむき出しになった足元を
汚していく、その感触も心地いい

土と梅の香りに包まれながら
小雨がしっとりと肌を湿らし続け
幾重にも重なりあう倍音の連なりに
身を浸していたかったけれども
本降りになってきたので退散

拾ってきた梅を
一個一個、ブラシで洗って
梅ジュースと梅酵素を仕込む

手足身体を動かすと
自然の中に身を浸すと
その時間感覚に委ねると
些末なことから解き放たれる
と同時に
躓いていた些末なことをクリアできたりもする

自分軸感覚
思い出させてくれる

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