神の島のこどもたち

初めて読む作家の方の本は
当たり外れがあるので
文庫本を買うのだけれども
なぜか、この人のことは
どこかで見聞きしたことがあるわけでもないのに
全くの本屋でのはじめましての出逢いなのに
中身をぱらっと見ることも
ほとんどせずに、購入していた

本を読んで
涙が止まらなかったことは
涙を止めるために
本を読む手を止めたのは
この本が初めてだったのではないだろうか

わたしたちは
知らないことがたくさんある
知らないことがたくさんあるまま
わたしたちは死んでいく

だけれども
だからこそ
知れるきっかけがやってきたのなら
知れることは学んでいこうと思う

わたしは歴史的事実よりも
そこで日常を営んでいる
取り上げられることのない人たちに
いつだって関心がある

光をあてられることはないけれども
悔しいこと
ままならないこと
やりきれないこと
たくさんたくさんあるけれども
それでもたくましく生きている
そんな人たちのことが

そんな人たちのことが
綴られた小説


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